■クリスマスローズ 3年前に家を建て替えた。 それまでの家は、亡くなった父が日本庭園風の庭に仕上げており、私が手を入れる隙間は無かった。 建て替えに際して、父の残した庭をどうするか悩んだが、大きな樹木は残して後はすべて取り去った。 それなりの花壇スペースが確保できた。 その年、妻が知人から花の苗をもらってきた。 苗の名前は「クリスマスローズ」と言う、初めて聞く名前だった。
硬い葉で、素っ気の無い苗姿だったが、花壇の片隅に植えた。 翌年冬1月に白い花を咲かした。 真冬に咲く花は可憐だった。 それから夢中になった。
園芸店でこの苗を探したが、私の地方では苗を置いている店は極わずかだった。 店にある苗をほぼ全部買い占めてきた。 その年は30鉢位になった。
この花は夏を越す管理が結構大変で、栽培する場所を選ぶ。 花壇の樹木の下にも植栽した、3〜40株位になるはずだ。 クリスマスローズは、3年苗から花を咲かせ始める。 昨年は10鉢ぐらいが花をつけた。 今年は大半が花をつけるはずだ。
この花はクリスマスの頃から咲き始めるので、クリスマスローズと呼ばれるようになったという。 バラとは違うキンポウゲ科の植物。 花の無い冬の時期に、下向きにひっそりと花をつける。 霜が降りても、雪が降っても可憐に花を付けている。 花と呼ばれている部分は花弁ではなく、実は額の部分らしい。 そのためか2〜3ケ月咲き続ける。 夏の高温多湿さえ気をつければ栽培は比較的楽な植物だ。 半日陰や、大きな落葉樹の下が最適地。 鉢植えだと夏の暑さを避けやすいので育てやすい。
オジサン、今年も相変わらず目を細め愛で、夢中になっている。
2004.2.22