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叛逆のバリケード -日大闘争の記録-

文理学部闘争委員会書記局編



まえがき

全国の、就中日本大学の学生は、年ごとに強化される「反動の嵐」の中で喘いでいる。
過去二十数年来の政府・文部省の教育行政そのものの破綻は、すでに幾多の人によって語りつくされている。だが、その破綻を正しく認識し、正しく実践してきたのなら(とはいえ、現社会体制においてはできないことだが)日本の教育は、破綻の道を逃れ、反動の道をこれほども突き進んでいなかっただろう。
我々が、もし「何か」を考える事が出来たとしたら、我々は、その何かを必ず実践しなければならないだろう。
我々は現在、反動教育の砦たる「日本大学」への"叛逆"を開始し、展開している。我々は日本大学の問題が、単に、一個の大学のひとつの問題としてだけ提出されているのだと把握してはならぬ事を知ったのだ。
我々は提起する、日本大学の戦いの歴史的な意義とは何か、と。
古田反動教育体制打倒の叫びは、かつての学園闘争では見る事の出来なかった数万学生の決起を促し、文字通りの大衆運動を展開している。
日本の学生運動史上かつてない「最強」を誇るバリケード、強大な日大権力への怖れでもあるが、しかしそれに対する叛逆が物質化されたものでもあるのだ。
バリケード死守は百日を越え、全学ストライキ体制の下で篭城した学友は、既に数千名を記録した。我々が自らつくりあげた怒りと抵抗の砦は、過去の日大の学生運動、すなわち医学部予科の闘争、三島の反ファッショ闘争、経済二部の闘争を乗り越えて、日本の学生運動史上、燦然と光り輝く不滅のバリケード闘争となるであろう。

全国の学友諸君!
全日大の学友諸君!
我々の闘争に注視せよ!


日大の闘争が、現時点から更にどのように発展するのか、この記録が諸君の手元に届く瞬間にいかなる情況が起こっているのか、予想する事は出来ない。
しかしながら、日大十万の学生の蜂起は、敵権力に屈することなく、必ずや人間解放の"勝利"を意味するであろうことを、我々は確信する。

日本大学全学共闘会議の旗の下
全日大の学友は団結せよ!


1968年10月
初版版前書きより引用
注釈なし 注釈なし
注釈なし 本部前総決起集会で訴える文闘委田村委員長(5/27)
放水する体育会系右翼と闘う学友(6/11) 右翼暴力団粉砕を叫ぶ文理学部の抗議集会(6/19)
大衆団交集会の後、フランスデモをする学友(6/4) 右翼に占拠された経済学部を見守る学友と規制する機動隊(6/11)
注釈なし 学友に暴行し、連行する機動隊(7/20)
古田体制打倒を叫びながらのフランスデモ(7/20) 経済学部の学生委員会に殴りこんだ応援団
大衆団交要求集会の日、学友を検束する機動隊(8/12) 全学総決起集会で待機する文闘委(8/4)
スト体制下の文理学部(9/7) 古田会頭の写真に喪章をつけてデモ行進する経済学部の学友
いずれも写真は叛逆のバリケード初版版より
抗議集会自衛の学友(8/4)
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