■2015.12.16 night
管理人
時系列でこの一週間程の日記。
保育園のお迎えの帰り、道路端の皇帝ダリアが見事に咲いている。
我が家のダリア、秋風から冬の寒風に変わったのだが一向に花を付けない。
「こりゃ〜、多分肥料のやり過ぎだな」
気持ちいいほどグングン伸びるもので頻繁に液肥を施した、それが良くなかったのだろうと反省している。
何事もやり過ぎは良くないのだ。
来年の秘湯温泉ツアーのプレゼンと、この間の仲間の快気祝い、そして忘年会を兼ねて食事会を持った。
食事に添えてアルコールは嗜むが”飲み会”ではなくあくまで食事会。
皆もう相当人生してきた、若い頃のように酒を飲んでワイワイ騒ぐ年代はとうに過ぎた。
酔わなくても胸襟を開ける、こういう関係性で親しく付き合える友がいる事は幸せ。
秘湯ツアー、岩手、秋田、宮城、福島を巡り四年続いたが、来年の五年目にして東北を離れる。
提案は法師温泉、草津温泉、四万温泉を巡る行程で全て「群馬県」。
日程は例年五月から七月にかけて組んでいるのだが、ちょうどこの時期サミットが開かれるので次回は秋にしようと言う。
色々と脛に傷持つメンバー、厳戒態勢の首都圏には近づかないほうが良いのではとの提案、私もそれが正解だと思う。
そういうことだ。
 
ところでこの秘湯ツアーのマスター格、大の本好きちゅうか収集マニア。
彼のカミサン曰く、
「アマゾンの宅配、来ない日がないのよ!」
「二階の床が抜けそうで、地震が来たらと心配」
本人曰く、
「退職してこの方、もう一千万円程退職金つぎ込み本に使った・・・・・」
その昔、学問せずに明け暮れたので、きっと今取り返しているのだろ(笑。
私は基本というか原則、読書はしないが退職してからこの方、有り余る時間がある。
テレビは観ないし、殆ど外出もしない。
それで自然と原則を曲げ読書の時間が増えた。
読書といっても根がへそ曲りな訳で、”はやり本”や”流行作家の本”は読まない、特に**賞と付いたものや華々しく新聞広告に載る本は信念を持って絶対読まない(笑。
現在、原則曲げて読書進行中は「文明崩壊、滅亡と存続の命運を分けるもの」、上下二巻の文庫本だが一巻だけで1200円+税もした(泣。
以前、930の仲間がブログに紹介していた「道徳性の起源、ホノボが教えてくれること」という本は面白かった。
進化論を軸とした学術本だが、主義主張の味付けがなくて実証を積み上げていくそれこそ学術、面白い。
それで、最近同じような本をまたブログで紹介していた。
「ヒトとイヌがネアンデルタール人を絶滅させた」
能力、偏差値は別として一度は”理数系”の方に興味を向けた人間なのだが、何故か今は中途半端だが”文系”の本に興味が向く、歳をとったという事か。
それで、これも題からして興味をもったのでアマゾンを調べてみた。
その時は新刊で三週間ほどの入荷待ち、
それは良いのだが値段が2400円+税・・・・・。
退職してから金銭感覚が変わった、働いているときは何でもなかった金額をちょっと考え込んでしまう。
日頃、妻が図書館を利用しているので聞いてみた。
「そうね、ローカルではその手の本は蔵書にはまず無理ね!」
だって。
それで食事会でこの収集マニア氏にダメもとで聞いてみた。
返ってきた返事は、
「最近だったか、確か学術本で買ったはず」
「まだ読んでないが、取り敢えず整理のためダンボール箱に放り込んであるから帰って探してみる」
アマゾンで発売日が11月27日とあった、その本を12月11日時点で既に購入済みとのこと。
なんちゅう奴、一千万円も納得した。
それを昨日我が家まで届に来てくれた。
本人は未だ読んでいない新品で、それに宅配サービス付きで無料。
話はしてみるものだ、これからは読みたい本が有ったら買う前に彼に先に聞く事にしよう。
■2015.12.14 morning 管理人
JUNさんと明大全共闘さんに知らせて頂きました。
昨夜、930メーリングリストに書いたものを一部変更・加除して此処に転載します。
MLで訃報を何度か知らせて頂いたけど、JUNさんに転送頂いた12月12日の三上治さんのテント日誌見るまで他大学の方だと思っていて・・・・、理工学部先輩の廣澤さんとは全く気が付きませんでした。
930の会にも自転車で来ていて「家はこの近くだと」言ってたもので先のメール住所からも思いつきませんでした。
「親の面倒見ている」と云ってたのでそこに住んでいるものとばかり思っていました。
情況派キャップの慈恵医大の池上さん(通称カメさん)を一時下宿に匿ってくれと頼まれたのも廣澤先輩でした。
当時、カメさんがブントの内紛であんなヤバイ方だとは一言も言わずです。
そのあと、医科歯科の屋上に呼ばれ、樫の棒渡され、眼下の通りの機動隊阻止線突撃を指揮されたのも廣澤先輩、
安田講堂前の民青全国集会にたった50〜60人で突っ込み、結果、民青に捕まりそうになった時も一緒だった廣澤先輩。
そん後だったけど、三多摩の某派アジトへの夜襲に行くからと誘われたけど断ってごめんね、でも今は正直断って良かったと思っているよ。
1968年11月、芸術学部のバリスト破りにも一緒に駆け付け、江古田の駅から隊列組んで向った時、足がビビって遅れがちになった時、横見たら同じようにビビッている廣澤先輩が居ました。
その時、始発の国電の前の座席に三上さんが一緒に座っていたのを憶えています。
大衆団交で日大講堂の演壇占拠した時も一緒だったよね。
930の会で「先輩にそそのかされて赤ヘル被ってひどい目に会いましたよ」って言ったら、「そんな事あったよな」「でも楽しかったよな、わはっはっは」って笑い飛ばされました。
それで、「お前の管理人日記欠かさず楽しみで見てるからな」とも言ってくれました。
一号館バリケードの中でみんなから「デブンパー」と呼ばれ、その体形から憎めない愛嬌がにじみ出ていた先輩。
楽しい時はなぜかいつも一緒でしたよね、一杯一杯楽しかったよね、廣澤先輩。
合掌。
■2015.12.08 morning 管理人
「はなちゃん、ありがとう!」
父さん母さんの代役で叔父さんにお誕生日のプレゼント、この後、叔父さんに頭をなでられて嬉しそう。
12月は次男坊の誕生月。
次男坊、この時期は三月の年度末を控え一年の中でも一番の繁忙期、土日休日なしに働きづめ、
そういう事でこの日曜日も勤務だったが、彼が夕方仕事を終えてから我が家で誕生会を催した。
テレビを殆ど観ない私だが、毎回欠かさず観ている番組が一つだけある。
BS3チャンネルの「刑事フォイル」
日曜日の午後九時からだが、この時間は既に熟睡中の私、だから当然録画。
それを明朝月曜日の午前四時ごろから観る、週によっては午前三時の時もある(笑。
近頃のドラマのようにチャラチャラしたところが無く地味で渋目のトーンが年寄り向きでもあるのだが、
何より一番は時代背景となっている戦争と市民の描き方。
毎回思うのだが、観ていて「フ〜ン、そうなんだ?!」というのが多々。
脚本は'55年生まれのホロヴィッツという作家、私らより七歳下の戦後生まれ。
何が「そうなんだ?!」と云うと、
その前に、私等というか日本国民全ては先の大戦を「あってはならない全否定すべき対象」として徹底して教育されてきている。
夏の終戦(敗戦)記念日、国中が大戦を振り返り、懺悔と反省の空気に覆われる。
それを当たり前、かつ当然と受け止め育ってきたのが私達。
ところがこのドラマは違う。
亡き宮澤君に言わせれば、大戦も帝国主義国家間の戦争以外の何物でもないと一刀両断だったが、
ドラマの舞台の英国が、ヒットラーといういわば”絶対悪”を敵とする戦争だからも一因として有るのだろうし、
何より戦勝国と敗戦国との決定的な違いも含め、
かの国と私等では、”戦後”世代の大戦に対する感覚が全く異なっている。
先の大戦に対する思いは、その犠牲をして血の滲むような痛恨だが、
それが国民として自然にかつ自発的に出てきたものかどうか、私はこの歳になって首を傾げるようになった。
そんな素地が、このドラマを観ていて「?」と合わせて「!」という反応となっている。
極右のような発言になるのを覚悟でいえば、
アメリカの進駐・統治政策によってリベラルな思想も合わせ徹底的に叩き込まれたものではとの思いがよぎる。
あらためて、
かつて宮澤君が私に「帝国主義国家間の戦争以外の何物でもない」と説教した事を思い出し、
反戦平和ってのは何だろう・・・・
■2015.12.04 morning 管理人
もう30年前ほどになろうか、父が亡くなって何回目かの法時の折、叔父が父方の家系図をくれた。
母方は、母はいろいろ事情があって天涯孤独の身の上だったから、私は母方の親戚を未だに一人も知らない。
兄や姉は遠く離れて一家を構えており、その後の親戚付き合いを独り背負ったのは私。
父は公務員だったもので2〜3年毎に転勤を繰り返し、私には生まれ育った故郷というものはないし、当然親戚付き合いにも疎かった。
叔父はそんな私を気遣ってくれたのだろ。
父は四男四女の次男坊で家系図で従兄弟や従姉妹を数えると総数32人、明治、大正から昭和の家族では別に珍しいことではない。
家系図を貰った時、その時は叔父叔母、父の従兄弟などの親戚を確認し頭に叩き込むことで精一杯だったが、時間が出来るとご先祖様や血統を詳しく見る余裕が出てきた。
家系によると祖父と祖母は従兄弟、明治のローカルでは珍しい事ではないのだろう。
家系図は私から七代前まで記されており、ご先祖様は文政三年(1820)没の太次衛門と天保七年(1836)没の妻オタツ。
私には棺桶に眠る曾祖父の死顔の記憶が微かにある。
家系図によると曾祖父は万延元年(1860)生、94歳の昭和二十八年(1853)没とある、丁度私が五歳の時だから記憶に残るギリギリだったと思う。
その曾祖父が生まれた地が山間僻地の山の峠にあった藩関所の地。
叔父の話によると一家は関所守、廃藩置県が1871年だから曾祖父が11歳の時失業し一家で山を降りてきたという。
退職してから時間があるからその地の郷土史など色々と調べてみたが、関所守に連なる一族に曾祖父の氏はない。
多分、役人ではなく下働きか用人で守番以外は山間で耕作を営む山百姓だったと思われる。
それが証拠に父の実家は維新で山を降りてきてからも一貫して貧乏百姓、父の教育は尋常小学校まで、継げる田畑は無く電線工で働きながら独学し、それこそ”蛍雪”で公務員の職にあり就いたと母から聞いている。
そういう意味で父は”学歴”に人一倍のこだわりが有った、兄は父のその期待に応えたが、私は・・・・・申し訳ない(泣。
出自、家系を武士の出、元地主だったなどと吹聴する輩が居るが、江戸時代、武士階級は人口の7%、百姓は84%というデータがある。
私の家系は支配、搾取する側ではなく、間違いなく84%の側だったと思う。
またまたそういう意味でいえば、私に限っては、日大闘争は”民百姓”の一揆だったとも言えるのだ。
■2015.12.02 night 管理人
茶飲み会で知り合った某大手産別の元書記長、オールドリベラルかと思ったらこれがあに図らん。
先日、その産別の現役委員長に会ったので彼の人柄を聞いてみた。
「ああ・・・・あの先輩ですか、とにかく過激な方ですよ」
本人に聞いた言質と現役委員長の評価がピッタリ一致していた。
因みに現役委員長に会ったと言ったら、「ああ彼、採用時のひよっ子から面倒見てやった」と。
こんな先輩に面倒みられたかと思うと、委員長気の毒に思った(笑。
早大探検部出身の元ジャーナリスト、彼は左翼とか右翼とか、とにかくそういう分類の範疇ではない。
強いて表現すればハードボイルドな社会派。
物事を反戦平和とか親米追随とかとにかく政治的に分類しようとすると、こちらがつくづく浅はかに思えてくる。
彼との付き合いで、旗幟には右と左に加え”社会派”というものが有るとこの歳になって初めて知った。
彼に言わせれば多分「左翼右翼なんて、ちっちゃい、ちっちゃい」
蒜山のSA、「あっ、兵隊さんが乗ってる」と云ったら妻に違うでしょうと叱られた、私はそうだと思うのだがな・・・
茶飲み会親爺連それぞれの旗幟はバラバラ。
組織ってのは結局”平均値”を如何に出すか、皆が如何にその平均値に納まるかが組織の強さだと思うのだが。
この茶飲み会、何かを仕掛けようとしても絶対に”平均値”は出てこないと思う。
村上龍さんの「オールド・テロリスト」って最新本があるが、この親爺連それのようで。
銘々、勝手気ままなところが楽しいのだ。
歳に似合わず掴みあいの喧嘩になったら、その時はその時で考えよう(笑。
■2015.12.01 morning 管理人
私は耕作者ではないので詳しくは知らないが、作物には裏年と表年というのが有るらしい。
一般的にそれは隔年だが、剪定をするとそのパターンが崩れるらしい。
今年は従兄弟が、素人目にはそんなに枝を払って大丈夫かと思うほどの強めの剪定をしたので来年は収量がかなり落ちるはず。
でも、剪定は長い目で見れば樹に勢いが増し、大玉で実の詰まったみかんが実り、結果収量も増すという。
我が家のみかんの樹は父が家を建てた時に苗から育て始めたもの、もう50年ほどになる。
それで、父が亡くなってから30年近くなるがその間一度も剪定していない。
それでもやったもので偶の年にたわわに実を付ける。
今年がその4〜5年に一度の生り年。
手入れが出来ていないので小玉だが、余りの数に木がしなり折れそうになっている。
 
はなちゃん帰った後、ソファーにはサングラス掛けたくまさんがねんねしていた
教会に通うようになって五回目、経緯は10月20日の日記に綴っている。
10月の三回目だったか、集いに名前を付けようと言う事になった。
以前サロンを始めた際にもそうだったが、反戦や平和をイメージする如何にもという名称はレトロ親爺集団には似合わぬし恥ずかしい。
米国では保守派の市民組織で通っている「Tea Party」をまんま和訳したものを私が提案。
基本は茶飲みに集まっているのだからそのまんまでいいのではと皆がすんなり受入れた。
皆さん歳の功というか大人だ(笑。
その茶飲みの会だが、これがメンバーが濃い。
毎回、茶飲み話に終わらず喧々諤々。
特に早大探検部出身で元フリーのジャーナリストは切り込みが鋭く、元某大手産別組合書記長はご時世を嘆き吠え回る(笑。
前回からは大学理学部で生物学を教えていた方が加わり、
次回は地元国立大の現役准教授と、元労働基準監督署所長に声掛け。
私としては、メンバーが若干アカデミックに偏りがちになるのが引っかかるが、
まあ、多士済々、話のネタは尽きることない。

ティーカップは牧師様の趣味か信者様の物か、じい様には似合わぬ高価なブランドカップ
それで幾つか懸念が。
教会は本来信者さんの物で、
既に、余りに長時間教会に居座るものだから牧師様に迷惑を掛けているし、
この上、メンバーが増えると別の場所を探さねばと思案しているし、
最初は牧師様と長老を核に数人で始めた茶飲み会、余りにメンバーが増えると物理的にまとめるのが大変になる。
盛況はいいのだが、さてはて如何したものか。
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